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LIFE IN IRELAND "Don't panic!!!"

Writer's picture: Mikino HasegawaMikino Hasegawa



海外赴任のため日本から離れ、3月2週目にダブリンに着いた日から、もうすぐで3ヶ月になります。



結構ね、大変でした。何がってね、コロナウイルスの蔓延ですよ。



3月11日に着いて、翌日出勤をすれば国内で死者が出たことから国全体での休校が決まり、職場では緊急ミーティング。12日の首相宣言後からスーパーにはパニック状態の人々が買い占めに押し寄せ、本当に異様な光景が広がりました。



私はというとアレルギー性の喘息症状で咳があった事から大事をとって2週間自宅待機、PCR検査の受診を指示されたものの医療関係者の対応も不慣れで遅く、国の保健サービスと医者に電話をし続け3週間検査待ちした結果順番は回ってこず、よくわからないまま陽性の疑いが晴れ、自宅勤務の日々が始まったわけですが、、。



口座開くにも家探しをするにも行動制限や身分証明の発行の遅れ等、ウイルス関連の問題からスムーズには生活基盤が立ち上げられず、やっとのことでここ数週間で引っ越しが完了し、自宅近辺の環境に慣れ始めたところです。



自宅はこんな感じ。結構リラックス空間です(笑)





そんな感じで、まだまだ通常の生活を知らず、現地生活にも慣れたとは言えない状況ですが、そんな中だからこそ気付けたこと、特に印象的な言葉があります。



それが、



「Don't panic!!!」



欧州の中でも特にウイルス感染の蔓延が遅く、私の入国日には通常通りの光景があったアイルランドが、1日にして様変わりしてしまった12日、多くの人々はパニック状態にありました。そんな人々の行動を見て職場の同僚がふと発した言葉、「Don't panic」


これがすごく印象的な言葉です。


喘息症状で自宅待機となった2週間、この間契約済の家も無い私は民宿で過ごしていましたが、「自己隔離」の指示から誰とも顔を合わせることが出来ませんでした。孤独で、心細く、職場への迷惑と、医療対応への不安。いろんな感情から塞ぎ込まれた気分で過ごしていた中、


同じく喘息持ちの民宿オーナーが気を利かせて私にくれた言葉、「Don't panic」



「発作が起こったときはいつでも呼んでくれれば病院連れてくから」


と言ってくれました。



本当にあのときは、「このまま発作で倒れても助けてくれる人なんていないだろうな、一人で死ぬのかな」なんて過ぎりました(笑)不安でしかなかったです。



ただ、「Don't panic」「Don't be stressed」という言葉をこの数ヶ月で何度もかけてもらって、すごく心が救われたんですね。


何だかすごく印象的だったんです。


ストレスとの向き合い方が上手というか、「そもそもストレスと自分に感じさせない」というのがアイルランドの人々の姿勢なのかな、なんて日々感じます。


ウイルスによる行動制限の中にも、ソーシャルディスタンスがどこもかしこも推奨される心苦しい中にも、どこか心に余裕があって、他人に優しかったり、、。



※現在も続くソーシャルディスタンシングの様子


スーパーの入場制限のため2m間隔で並ぶ人々、


看板や入り口すら見えないほどの行列です。





お互いが気持ちよく、譲り合い、許し合い、思い合い、笑い合う。

そんな感じのマインドが感じられて、なんか良いな、見てて心地がいいな、なんて思いました。



「自分軸」より「他人軸」。

他人を思い遣ることは、自分の為にもなると言うこと。

みんなが同じひとりの人間、と言う意識がすごく良いなと思います。



移民に対しても優しく、英語が下手だって「心が通じ合う」「理解し合う」ことを大事にしてくれるから差別を感じることもなく、とても居やすい場所だなと感じます。

そういう平等意識、人との関わりが大好きな国民性はすごく素敵だなと日々感じております。見習いたい☆彡



残業後も街を歩けば疲れを忘れて穏やかな気持ちに。

飾らず、シンプルで、人間らしい自然な生活を大切にする人々に触れ、笑みがこぼれる。



作りものより緑を愛し、自然の彩りを愛でる。

休日はみんなこぞって公園で戯れ、芝生に寝転がり一日中を笑ってゆっくり過ごす。



こんな素晴らしくシンプルで、自然な笑顔で溢れる生活のなか暮らすのは初めてかも。



小学生の頃、アイス片手に公園で友達と戯れて、日が暮れるまで笑い転げる、どこか愛しい毎日が目に浮かび、そんな大人の暮らしも良いなと、心がジンワリ温まります。



何か大切なものを見落としていたな、と気付いたりするのです。

海外でのこんな気付きが、宝物であったりします。



家から徒歩10分の大きな公園。


はじめのチューリップのガーデニングの写真もこの公園内にあります。

近くのジェラート店やカフェで食料を調達し、家族、友達同士、カップル、本当に色んな人たちが日々集まってゆっくり過ごしています。


たまたま居合わせた他人と話し込んでしまう気さくさも会話好きなアイルランドの人の良さですね。


ちなみに今日もブログを書きながらベンチにいると、隣に座った人が話しかけてきては色んな話を聞かせてくれました。





今日のボヤキ。






今週もまた、皆さんにとって平和で穏やかな、笑顔で溢れる1週間が訪れますように。




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©2022 by Mikino Hasegawa. 

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